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産業医科大学
医学部同窓会長
藤代 一也
(3回生)
九州電力株式会社
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同窓会会員の皆様におかれては、各方面でご活躍のことと存じます。
この度、前任の土肥先生から同窓会長のバトンタッチを受けた3回生の藤代でございます。
私は、これまで産業医学推進研究会のお手伝い(理事、九州産推研・会長等)をさせていただいたことはありますが、同窓会にはあまり貢献しておらず、突然のご指名に戸惑っています。おそらく、物理的に母校に近く居住・勤務していることも大きな要因の一つでしょう。
私は現在、九州電力(株)の統括産業医をメインに、日本銀行福岡支店産業医や福岡産業保健推進センター・相談員等をサブに仕事をしています。振り返れば、卒業直後は、産業生態科学研究所・環境中毒学での大学院生としてスタートし、平成15年度までは産業医実務研修センターに勤務しておりましたが、一時企業外労働衛生機関に出向するなど、この間北九州の地場の中小企業の嘱託産業医も数多く経験しました。このため産業保健の研究から実務、それも大企業から中小企業まで、さらには大学勤務から民間企業および企業外労働衛生機関勤務までと幅広く同窓の皆様の現状を共感できるということも期待されているかもしれません。
いずれにせよ、大変な大役ですので前任の土肥先生や、副会長の諌山、大和両先生をはじめ、各位にご指導ご鞭撻を賜りながら職務を全うしていきたいと思っています。
ところで、現在私がメインの業務としています統括産業医(総括産業医=産業医長ではありません)は、いわゆる専属産業医とは違う役割を企業から期待されています。
九州電力(株)では1,000人以上の規模の事業場は本店しかありませんが、本店にはいわゆる専属産業医にあたる本店産業医のポストがあり、同窓生に着任していただいています。一方、全九州では60名以上のいわゆる嘱託産業医の先生がたにお世話になっており、その中には同期生や同窓生が多く含まれています。
天草の火力発電所では地元の病院に勤務する同期生にお世話になっていますが、その近辺で産業医資格要件を保有し、期待される産業医活動を遂行いただけそうなドクターは彼しかおらず、推薦されたとのこと。産業医科大学同窓の底力を感じたものです。そして、本店産業医も含めてこれら事業場産業医の先生方及び全社で50名ほど在籍している正社員たる産業看護職の方々(専攻科、産業保健学部卒業生も多数います)が、専門職としてその機能が最大限発揮できるように種々のお手伝いをする(ありていに言えば監査する)ことを統括産業医は期待されているのです。
このような仕事をしていると、同窓生間のネットワークが非常に重要であり、その恩恵に最大限浴している一人が当の私であるとも言えます。なぜなら、(他学出身の開業医の先生方の一部にみられるような)忙しさや専門性の違いを言い訳に低きに流れがちな産業保健活動を、あるべき姿を同窓生を実例として示しながら引っ張ることができるからです。
歴史のある大学では必ずと言っていいほどこのような同窓生による助け合いのネットワークが張られており、ほとんどの場合同窓会が重要な役割を演じています。産業医科大学医学部同窓会も設立以来20年以上が過ぎ、すでに一定の役割は果たされていますが、引き続きこのようなネットワーク構築と維持を進めるべきであると思っています。
私は産業医科大学が所在する九州で活動しているおかげで先のような恵まれた環境にいますが、これが日本中で可能なように目指したいものですし、同窓生の中には学会の役員や医師会の理事等、社会的にインパクトのある役割を持たれる方も多数でてきました(不肖私も日本産業衛生学会産業医部会等で役員を拝命しています)ので、ぜひ会員の皆様のご協力をお願いしたいと存じます。
さて、過重労働による健康障害問題等がクローズアップされるに従い、産業医の社会的認知度が進み、社会からの期待が増していることは産業医科大学と同窓会にとって追い風と思えますが、一方で社会の変革はとてつもないスピードで進んでいます。
電力自由化に直面している企業にいますと、痛烈に感じますが、あって当たり前の世界はもはや存在しないといっても過言ではないでしょう。健康診断はあって当たり前でしょうか?産業医は法定であって当たり前でしょうか?産業医科大学はあって当たり前でしょうか?常に考えていかなければなりません。私自身も、労働安全衛生法がなくなっても九州電力等からの契約は続けてもらえるだろうか?と常に自問自答しながら切磋琢磨すべきと反省しているところです。
とともに私は、人として、夫や父親として、日本という社会の1構成員として等自己概念を考えていくと、自分の職業は「医師」であるしかないと思っています。同窓会活動は在校生の方々も注目するところと思いますが、在校生の皆様にはくれぐれも良い「医師」となる目標を忘れず、日々励んでいただければと祈念しております。そして、はれて卒業の上は同窓会の一員としてネットワークに加わっていただけると幸いです。
以上、自己紹介を踏まえながら同窓会員や在校生の皆様に現在考えていますことを述べさせていただきました。取り留めのない内容になりましたが、これをもって同窓会会長着任のご挨拶とさせていただきます。今後ともよろしくお願いいたします。
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